教育・研究

経済学部教員コラム vol.1

2013.07.01 経営学科 池内 守厚

「人について考え、人を活かす経営」

「経営学」と聞いて、みなさまはどのようなことを連想されますか?
多くの人は「金儲け」について学ぶ学問だと言われるでしょう。新技術を開発したり、新製品を生産したり、製品を販売したりします。このような企業活動には、人や機械設備や資金が必要です。機械設備や資金をどう動かすかは人間が決めるのであり、すべての企業活動は人間抜きには考えられません。企業を実際に動かすのは人間であり、人間研究こそが経営学への第一歩なのです。「儲け(利益)」は企業活動の結果であり、社会に還元すべきものと考えます。

 

 

さて、経営学は「人間学」がその第一歩だと考えますが、従業員だけでなく、すべての人々が安全・安心な日々の生活を送れるようにすることが、本来の企業の役割と言えましょう。しかし、近年、自らの命を絶つ人が多く見受けられます。仕事に就けない、人生の目標が決められない、上司や同僚との対立、仕事上のストレスなど、多くが企業に関わることであると言えます。今日は「高ストレス社会」であると言えましょう。

 

 

この「高ストレス社会」を生み出している、主たるものとして、仕事上のストレスがありますが、それは仕事量の増加や仕事のスピードの速さ、短期間で仕事上の成果が求められることなどが原因ではないでしょうか。私たち、現代人は、現代社会に生きることの真の価値を見出しえないままに、「時間と成果(結果)」だけに追い捲られて、日々を送っている感じがします。さらに、追い打ちをかけているのが「きっちりイズム」だと思います。何でも画一的に、決められた規則に縛られている感じがします。「マニュアル社会」とも言えましょう。もっと人間は時間的にも空間的にも「ゆとり」を持って生活できないのでしょうか。

 

 

そのヒントは、アントニ・ガウディがデザインした世界遺産であるサグラダ・ファミリア聖堂にある感じがします。自然と植物をモチーフとした幻想的な造形、1882年に着工されてから、いまだに完成していない、人間の人生を越えた長い長い時間をかけて造られ続けている。そこには多様で柔軟で創造的な信念が溢れ出している感じがします。

 

(経営学科 池内 守厚)

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