教育・研究

経済学部教員コラム vol.14

2013.09.30 経済学科 新岡 智

「グローバリゼーション -Globalization-」

現在関心を持っている研究テーマはと問われれば、「グローバリゼーション」と答えます。しかしこの回答はきわめて不十分であります。そもそもグローバリゼーション(Globalization)とは何なのか、これは英語の読みをカタカナに移し変えただけであり、その意味するところは不明のままであります。それでもわかったような気がするのだから、おしゃれな(?)カタカナ表記の力は恐ろしいものです。ちなみに中国語では「全球化」と表記するそうです。「国際化」なる用語が「グローバリゼーション」と同義的に使われることもありますが、近年ではあえて区別して使う研究者も多くなっています。

 

表記の問題はさておき、いつ、どこで、どのようにして「グローバリゼーション」が生じ、それがいかなる結果を社会にもたらしているのか、そのことの究明がわたしの研究関心であります。

 

 

このテーマに関しては、数多くの研究書が公表されていますが、わたしが注目する一冊は、ジョン・グレイの『グローバリズムという妄想』です。原書主タイトルはFalse Dawn(偽りの夜明け)であり、サブタイトルはThe Delusion of Global Capitalism(グローバル資本主義の妄想)です。彼はイギリスの政治思想史を専門とする研究者ですが、その学識の深さと広さ、その切り口の鋭さに圧倒されます。この様な研究から多くのことを学びながらも、経済学の視点から見たときに「グローバリゼーション」はどのように把握されるべきか、歴史的文脈を土台において明らかにしたいと思います。

 

(経済学科 新岡 智)

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