経済学部の学び

韓国調査旅行2011

2011.03.04 経済学部林博史ゼミナール

経済学部林博史ゼミナール 韓国調査旅行

 

経済学部の林ゼミナールは、「国際社会のなかの日本−戦争のない世界をどう作るのか」 というテーマで学習をおこなっていますが、 専門ゼミの2年生たちは毎年、 年度末に調査旅行にでかけています。 今年度は昨年に引き続き、 韓国に2月20日から25日まで行ってきました。
日本の植民地支配時代のことから米軍基地問題など現在の問題まで、 過去から現在にいたるまでの朝鮮半島における戦争と平和についての学習が基本テーマです。

 

ソウルでの初日は、 まず景福宮・光化門前の大通りからスタディ・ツアーを始めます。 ハングルを作った世宗大王の像の前の地面に、1年ごとに韓国の歴史を刻んだプレートがはめ込まれています。 朝鮮王朝が創設さ
れた1392年から2008年までプレートがあります。
今回のツアーには、 日本語を勉強しているハンシン大学の学生さんたちがずっと私たちに付いて案内してくれました。 日本の敗戦、 韓国の側から言えば、 過酷な支配から解放され光がもどったことを意味する 「光復」の年のプレートを見ながら説明しても
らっているところです。

 

 

 

 

 

 

 

ソウルの中心部にあるタプコル公園(日本ではパゴダ公園の呼び方の方が知られています)にも行きました。
ここは、1919年3月1日に独立宣言が読み上げられ、3.1運動の発祥となった場所です。 この公園のなかには、 3.1運動のさまざまな状況を描いたレリーフが10枚あります。 そのレリーフの解説の日本語訳を見ながら見学しました。
この公園の隣が、 仁寺洞 (インサドン)という有名な民芸品などみやげ物のショッピング街で、 学習の後はそこでショッピングです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ソウルの独立公園の中にある西大門刑務歴史物館にも行きました。 ここは日本の植民地時代に作られた刑務所で、 1987年まで実際の刑務所として使われました。 建物の多くはなくなっていますが、 残っている一部の建物を使って博物館になっています。 中央棟はリニューアルされ昨秋にオープンしたばかりでした。
以前は、 日本の植民地時代に独立運動家たちを投獄し、 残忍な拷問をおこない、 多くの人々がここで亡くなった展示だけでしたが、 リニューアルされて、韓国建国後、 軍事独裁政権の下での民主化のためにたたかった人たちへの人権弾圧に関する展示が加わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういう点で、 この博物館は、 民族独立だけではなく、 自由と民主主義の博物館としての性格を持つようになったと言えるでしょう。
この写真は、 獄舎の中で博物館の日本語ガイドの方の説明を受けているところです。 このガイドさんは定年退職後に日本語を生かしてボランティアとしてここでガイドをしているということで、 過去にあった歴史の事実をしっかり知ってもらい、 二度とこういうことがないように韓国と日本の将来のために生かしてほしいということをおっしゃっていました。

 

ソウルから車で1時間あまりの所にある、「ナヌムの家」も訪問しました。「ナヌムの家」は、 日本軍慰安婦にさせられ、 大変な苦しみを味合わされた元慰安婦の方々 (韓国では “おばあさん” という親しみをこめて “ハルモニ” と呼んでいます) が共同で生活をしているところです。
共同生活をしている生活棟と、 その隣に歴史展示をしている歴史館があり、 まず歴史館を見学してから、 生活棟を訪問し、 ハルモニのみなさんにあいさつし、 交流しました。 ちょうど居間に3人ほ
どのハルモニがくつろいでいましたので、 学生たちは別れて、 それぞれのハルモニと話をしました。

 

 

 

 

 

 

 

天安(チョナン)市の郊外にある独立記念館にも行きました。 独立記念館は広大な敷地にある施設で、 展示館が7つもあります。 1987年に建設されましたが、 近年、 展示のリニューアルが進められ、 昨年でほぼ一通りのリニューアルが終わったようです。 その正面にある 「キョレ(同胞)の家」の前での林ゼミの集合写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本軍慰安婦問題に取り組んでいるNGOや米軍基地問題に取り組んでいるNGOの事務所も訪問し、 話をうかが
いました。
韓国でも米軍基地問題は深刻な問題で、 見せていただいたビデオは大変衝撃的でした。 残念ながら米軍基地の現地調査はできませんでしたが、 次回はそうした現場も訪問してみたいと思っています。
今年は、 予想外の暖かさで、 快適な旅ができました。 ハンシン大学の学生さんたちには、 付きっきりで案内をしていただき、 交流も深めることができました。 最後の夜の焼き肉屋さんでは、 学生たちのテーブルは大いに盛り上がっていました。
ゼミでは、 韓国か沖縄か、 あるいは別のアジアの国も候補に入れて、 ゼミ生たちで訪問地を決めています。 来年度の旅行先を決めるのは、 新しいゼミ生たちです。

 

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