経済学部の学び

韓国調査旅行2012

2012.03.04 林博史ゼミナール

林ゼミナールでは毎年、韓国か沖縄に調査旅行に行っています。今回は、3年連続で韓国に行ってきました。参加者は2年生で、2012年2月12日から17日までの6日間の旅行です。
初日はソウルに着き、大きな骨付肉のカムジャタンなどの夕食を食べて翌日からの調査旅行に備えました。2日目、朝から貸切バスでハンシン大学を訪問し(別にこのHPで紹介しました)、午後からはハンシン大学の学生たちと一緒に、米軍基地などを回りました。

 
まず住民たちの反対運動の結果、米軍実弾爆撃演習場を閉鎖させたメヒャンリを訪問、不発弾が大量に保管されている記念館(予定地)で住民の方から話を聞きました。実弾演習で亡くなった方も少なくなく、その被害の大きさは想像外でした。
ついで、米軍がソウルやその北側にある基地を閉鎖する代わりに、住民たちを強制的に追い出して基地を拡張しているピョンテクを訪問、追い出された住民が共同で生活している場所を訪ねて、里長さんから話をうかがいました。
その日は、温泉で有名な温陽の温泉旅館で宿泊、日本とはちょっと違った温泉を楽しみました。韓国の温泉は夜や閉まっていて、早朝に入りました。

 
3日目、同じく貸切バスで天安市郊外にある独立記念館を訪問。ここは主に日本の植民地支配や戦時中の強制動員、人権抑圧、それに対する韓国人の民族独立運動などを中心に展示があります。
独立記念館の正面の建物の前でハンシン大学の学生たちと集合写真です。

 
午後からは日本軍慰安婦にさせられ、筆舌に尽しがたい被害を受けられたハルモニのみなさんが共同で生活をしているナヌムの家を訪問しました(「ハルモニ」とは韓国語でおばあさんのこと)。まずナヌムの家に併設されている歴史館を見学、女性に対する重大な人権侵害であり、日本軍文書によって日本の公的な関わりが証明されていることを示す展示、ハルモニたちの描いた絵などを見学しました。

 
歴史館を見学した後、ハルモニたちが生活している建物の居間を訪問、学生たちは最初は緊張していましたが、それぞれハルモニに声をかけ懇談しました。
あるハルモニが、日本政府がきちんと謝罪すれば日本軍慰安婦問題は解決し、日韓の若い人たちが対立することなく仲良くなれるのに、と若い世代の友好と平和のためにも早く問題を解決してほしいと話していました。
最終日の夜の反省会でも、どうして日本のメディアは本当のことを報道しないのか、という問題が話題となり、TPPや横須賀の原子力空母の問題など活発な議論となりました。韓国に行く前はおとなしいゼミでしたが、この旅行を通じていろいろ議論ができるゼミになったようです。

 
ソウルにもどってきてから、ソウルの日本大使館前に建てられた「平和の碑」も見学、穏やかな表情で被害女性たちの名誉回復を望む像です。連日、氷点下の寒い日が続くので、いろんな人たちが帽子やマフラー、靴下、毛布などをかけて暖かく見守っているのがよくわかります。別の日に行くと、赤いジャケットが着せられていました。

 
ソウルでは、西大門刑務所博物館や3.1独立宣言が読み上げられたタプコル公園など日本の植民地支配に関わる場所を訪問すると同時に、駐韓米軍犯罪をなくそうと取り組んでいるNGOや日本軍慰安婦問題に取り組んでいるNGOを訪問して、学習しました。
後者のNGOでは、日本軍慰安婦問題を早く解決して日韓の間のわだかまりをなくし東アジアを平和にしたいと考えているのに、日本のメディアはそのことを「反日」としか報道せず、韓国側の真意が日本に伝えられていないことを訴えていました。

 
4日間にわたってずっと私たちの旅行に付き合ってくれたハンシン大学の学生たちとも最後にはすっかり仲良くなり、最後の晩の焼肉屋では意気投合してメルアドを交換していました。
日本と韓国が、どちらが上に立つのでもなく、平等に友好的に付き合える時代が来ていることを感じさせる、関東学院大学とハンシン大学の学生の交流ができた旅行でした。(終)

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