Column

経済学部教員コラム vol.58

経済学部教員コラム vol.58

中村 桃子

ハワイ大学での講演

2年間のハワイ大学での研究を終えて、2015年の9月に関東学院大学に帰ってきました!

私が所属していた東アジア言語文学部は、日本と中国、韓国の言語と文学を教えています。中でも日本語は一番人気の外国語で、1,500名以上の学生が日本語を勉強しています。
この学部には、日本から二人の研究員が来ていました。ひとりは、私で、もうひとりは、(ナ、ナント!)作家の村上春樹さんでした。親しくお話ししていただき、飾らない若々しいお人柄に感銘を受けました。

この写真は、2014年1月の学部主催の講演会の時のものです。右側の後ろ姿で話しているのが私です。聞きに来てくださったのは、日本語や日本文学を教えている先生や大学院生です。どの方も、日本よりずっとラフな格好ですね。1月でも短パンです。

私は、2013年の拙著、『翻訳がつくる日本語』から、日本では、日本人以外の男性の発言が、「やあ、ジョン。元気かい?僕はマイケルさ。」という独特の言葉づかいに翻訳されるというお話をしました。
そして、その例として、『ビバリー・ヒルズ高校白書』のパロディで、吉本興業の芸人さんたちが金髪のかつらとプラスチックの「高い鼻」をつけて演じる『ビバリー・ヒルズ晴天白書』のビデオを流しました。

すると、この写真で分かるように、真剣な顔で聞いていたみなさんが、涙を流して笑い出しました。さすが日本の専門家だけあって、日本人が変わった言葉づかいで演じる「ビバリー・ヒルズの高校生」の「おかしさ」が伝わったようです。

「モモコ・ナカムラの話はおもしろい」という噂が広がり、その後の講演会には、毎回教室に入りきれない人数が集まってくださいました。Mahalo!(ハワイ語で、「ありがとう」)。