Column

経済学部教員コラム vol.64

経済学部教員コラム vol.64

殷 燕軍

日本とアジアの共生 ~多文化と国際化を考える

 共通科目教室では、哲学、歴史学、政治学や語学など、様々な専門分野の教員がおり、この多分野のなか、僕は「アジア地域研究」と「国際関係論」を担当しています。

 国際化とグローバル化の世界のなか、日本とアジア、とりわけ近隣諸国との関係は、極めて重要であるばかりではなく、切っても切れないものとなっています。
 現在の国際社会では、相互理解と相互依存関係が求められています。「アジア地域研究」では、こうした世界、アジア、特に中国や韓国などの近隣の国のことや、社会的な諸問題に迫ります。また日本との比較や、隣国の発展状況と課題をより深く理解することができます。さらに多文化主義の角度から多彩なる世界をみることもできるでしょう。これによって、各国の良し悪しや日本自身のことがさらに理解できます。

 そして多彩であるアジアには、日本と同じものや全く違う文化など、多様なものがあります。このような多文化への理解を通じて、アジアや隣国のことを考える機会を提供します。多文化との触れ合いのなか、自分の視野や心も広げていくことにつながります。数多くの文化、宗教、哲学など、これまであまり知らない、あるいは、関心がなかったものに触れることで、魅力のある世界やアジアがあなたの前にきっと広がることでしょう。

(チベット仏教のお寺 2010年8月筆者撮影)
(中国の少数民族-タイ族の女性達 2014年3月筆者撮影)
(北京郊外の農産物市場 2016年5月筆者撮影)

 課題が山積しているアジアの隣国同士は、如何にして共生と共栄の道を歩むかも、相互理解を通じて模索していかなければならない。