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経済学部教員コラム vol.77

経済学部教員コラム vol.77

荊 紅涛

CLILを通しての異文化間能力の育成

私の最近の研究テーマはCLILと異文化間能力です。CLILは英語でcontent and language intergraded learning の意味で、日本語では内容言語統合型学習といいます。日本では最近10年間CLILの教育は流行しています。特に、中学高校では英語で様々な科目を教えています、例えば、理科、数学、音楽、体育などの科目。CLILは言語と内容を両方学ぶことができて、学生の思考力、異文化間意識を育成することができます。異文化間能力は言語と文化の背景が違う人々と交流する時に必要な知識、技能、態度と批判的意識です。

CLILを通して異文化間能力の育成は可能でしょうか。実は文化はCLILのひとつの重要な要素です。CLILは学生の異文化間能力の育成ができますし、最終的目的はグローバル市民の育成に貢献できます。私は英語の授業でCLILを積極的に導入しています。例えば、CLILでSDGsの英語ニュースを学ぶ、CLILで異文化意識を学ぶ、CLILで異文化コミュニケーションを学ぶなどです。

私は2020年から「⽇中遠隔グローバル市⺠プロジェクトにおける異⽂化能⼒の育成」という国際プロジェクトを実施しました。参加機関は関東学院⼤学、早稲⽥⼤学、上智⼤学、中国ハルビン⼯業⼤学です。本プロジェクトの⽬的は、学⽣の英語学術⼒と異⽂化間コミュニケーション能⼒を育成、グローバル市⺠教育を推進することです。プロジェクトでは、中国と⽇本の⼤学⽣がZOOM を通じて協⼒し、お互いの国でのCOVID-19 パンデミックに対するさまざまな対策と話題、日中言語景観などを探求しました。交流後、両国の学生はお互いの文化の興味を増えて、もっと友達になりたいと感じていました。また、英語で自文化の紹介は意外に難しいと感じたようです。

大学生になって、英語学習のチャンスがたくさんがあります。好きな内容を英語で勉強し、英字新聞を読む、英語で専門文献を読むなどがあります。英語を学習するだけじゃなくて、異文化間能力も育成もすることが重要です。関東学院大学は200人くらいの留学生が在籍し、異文化の出会いは度々あります。留学生センターの異文化交流活動として、中国、韓国、ベトナム文化の体験もできます。コロナの影響で留学が難しくなっていましたが、オンライン留学、オンライン異文化間交流として、海外の大学生の交流も可能です。グローバル市民として、世界の平和に貢献しましょう。