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経済学部教員コラム vol.80

経済学部教員コラム vol.80

上代 雄介

ゼミナールのテーマ: ゲーム理論について

私のゼミナールでは、ゲーム理論という分野について勉強しています。
ゲーム理論という呼び名は親しみやすい一方で、誤解されることも多いのですが、ゲーム理論は「2人以上のプレイヤーの行動や意思決定を分析する理論」です。

ここでいうプレイヤーとは、人間だけでなく、企業、組織、国家など、さまざまな「意思決定を行う単位」を表します。これらのプレイヤーが直面する状況では、お互い相手がどのように行動してくるかを考えながら、競争したり協調したりします。
この状況を、あたかもプレイヤーがゲームをしていると考えて分析することから、ゲーム理論という名前がつけられています。
(テレビゲームやボードゲームも全く無関係なわけではないですが、これらを中心に扱う分野ではありません。)

ゲーム理論は人々の行動を完全に予測できるものではないのですが、意思決定というものに対する理解を深める良い道具だと思います。