Column

経済学部教員コラム vol.83

経済学部教員コラム vol.83

中泉 拓也

推し活から始める経済学

みなさんは推し活してますか。推し活と経済学って関連があるのだろうかと思った人も多いと思います。そもそも経済学は取引(売ったり買ったりすること)が関係すれば全て分析の対象ですし、最近は高校の志望校をどうマッチさせるかというお金には直接関わらないところまで研究が進んでいます。

という私も昨年からOPUS (YouTubeのアカウント@OPUSTube)というバンドとボーカルの下町ノ夏(同 @Shitamatube)さんという独立系アーティストの推し活を始めるまでは、正直推し活と経済の関係なんて殆ど考えてなかったです。しかし、実際に1年間推し活してみて、実は経済学、特に最近重要なスタートアップやIT経済の話題が全部詰まっているということに気がついたのです。以下ではほんの少しですが、その一部を紹介しましょう。

現在の経済ではスタートアップをどうやって育てるかが大きな課題です。でも、スタートアップの上場と言ってもあまり馴染みがないと思います。でも独立系の推しがメジャーデビュしてくれるとほんとに嬉しいですよね。実はスタートアップの成功と独立系のメジャーデビューは成功という意味ではすごく似ています。授業ではどのような関係があるか紹介したいと思います。

また、みなさん推し友達と仲良くなったりしますか。私は推し友達にはたいへんめぐまれたのですが、推し友達がいること自体が推し活の醍醐味ですね。しかも推し友達を増やすことは、ファンが増えるので推しにとってもありがたいわけです。実は推し友達との交流は経済学ではネットワークの外部性と呼ばれ、現代経済で分析に欠かすことができない要素です。Amazon やSNSといったITプラットフォームにも鍵となります。また、みなさんはYouTubeやTikTokだけでなく、ツイキャスのような配信アプリも知っている人が多いと思います。こういった配信アプリも重要なITプラットフォームです。Amazonの経済分析といっても難しいと思いますが、配信アプリやYouTubeというと少し親しみがもてるのではないでしょうか。

最後にメルカリやヤフオクを使っている人も多いと思います。最近私の推しは自分が使っていたものをファンにオークションをするんですが、このようなオークションも現代社会では非常に重要な制度です。難しそうでも推しがやってみるとなればちょっと関心を持ちますよね。

このように経済は繋がっているので、推し活という好きで始めていることから、しっかり考える。そして、将来の就職に役立つことに繋げるのは一挙両得じゃないでしょうか。ぜひそういう勉強を一緒にやりましょう!