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経済学部教員コラム vol.108

経済学部教員コラム vol.108
福田 紫

現場に足を運ぶことの価値

経済学部准教授の福田です。経済政策論という科目を担当しています。「経済政策」とは、経済課題を解決するための基本的な方針を指します。福田ゼミでは、地方が抱える課題を積極的に取り上げ、どうすれば良くなるのか?を一緒に考えます。

地方では、深刻な少子高齢化など多くの課題を抱えており、地域社会の存続が危機に瀕しています。そのようななか、スポーツイベントや音楽フェスを通じて地域活性化に取り組んでいる自治体があります。例えば、2023年3月に北海道北広島市に日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド」が完成し、大きな反響と話題を集めました。新潟県湯沢町の苗場スキー場では、フジロックフェスティバルが毎年開催されています。とある音楽好きのゼミ生(Aさん)は、「興味があることを卒業論文のテーマと結び付けたい!」と考え、ロックフェスがもたらす地域への影響をテーマに卒業論文を仕上げました。Aさんは、実際にフジロックフェスティバルに足を運び、来場者への聞き取り調査を行ってチケット・グッズ代、宿泊費などを計算し、経済効果を算出しました。

このように、福田ゼミでは、座学で学んだ知識を生かして、実際に現場に足を運ぶことを大切にしています。