経済学部教員コラム vol.104
市民として政治を考えること
経済学部講師の梅澤佑介です。専門分野は西洋政治思想史(特に19世紀後半~20世紀前半のイギリス)で、政治の基礎について学ぶ「政治学B」、政治制度や政治的慣行の成り立ちについて学ぶ「シティズンシップ論」、政治に関する規範理論を学ぶ「現代政治理論」などを担当しています。
他にも担当している科目の中に「専門ゼミナール」(いわゆる「ゼミ」)がありますが、ゼミでは「市民の立場から政治を考える」ということをテーマに、政治学の分野における古典や新書などを輪読しています。「政治」というと自分に関係のないことのように思って敬遠する人が多いですが、日本という民主主義国家に生まれた人たちは、18歳になった時点で選挙権とともに政治責任を分け与えられます。その意味で、政治責任から逃れられる人はこの国にはいません。
であればせめて政治について考える習慣をつけよう。私のゼミはそのような問題意識から、市民として政治を考えることを目指します。「天皇の戦争責任を問えるか」、「テロは悪と言い切れるか」、「暴力に対して暴力で立ち向かうことは許されるか」など、時にはセンシティブな話題を取り扱いつつも、一人ひとりが自分なりの意見を持ち、毎回議論が大変盛り上がります。自分の意見を持っている立派な市民(立派な大人)になりたいという人は、私のゼミでお待ちしています。