経済学部教員コラム vol.115
島澤 諭島澤ゼミナールの紹介(テーマ:財政で考える日本経済)
私は、財政学の担当で、少子化、高齢化が進行するなかでの、日本財政や社会保障の持続可能性を確保する政策や政策合意のあり方、そして地域活性策について研究しています。2023年からは毎年、秋田県仙北市に訪問し、仙北市役所と一般社団法人市民活動あきたのみなさんのご協力のもと、現地調査を行っています。
2025年は、「秋田県仙北市での起業」をテーマに、島澤ゼミナールの3年生21名が参加しました。現地調査の後は、座学で学んだ知識を活用して政策立案に知恵を絞りました。その結果、「田沢湖の水を使った生活用水(飲料水)としての販売」「仙北市の困りごとを解決~除雪・除草・空き家管理などを通じて地域貢献~」など、様々なユニークな提案がなされました。
経済学部では、K-micsという、「基礎力」「現場力」「応用力」を三本柱に、教室の内と外で、経済学の理論と実践を接続する体系的な学習プログラムを導入しています。みなさんもK-micsで社会が求める実践的な知のあり方を身に付けましょう。
おすすめの図書;
ジェームズ・M・ブキャナン(1979)『ケインズ財政の破綻』日本経済新聞出版
本書は、ケインズ経済学が第二次大戦後の財政運営に与えた影響を批判的に検討し、その結果として恒常的な財政赤字と公的債務の拡大を招いたと論じています。本書を読めば、日本の戦後の財政運営の失敗の理由を理解することができます。

秋田県仙北市役所でのゼミ合宿の1コマ



