経済学部教員コラム vol.5
「窓からみえる風景」
窓、という言葉には同窓という例のように、“勉強するところ”という意味もありますが、ここではガラスのマドについて。
教室で講義を受けているとき、多くの学生はあまり窓の外には関心がない様子です。中には決まって窓辺の席を確保する学生もいますが、受講中の視線は黒板とノートとの往復に忙しく、おもに教室の内側に注がれているようです。
一方、教員の側は、学生とは異なった風景を眺めることになります。経済学部のある金沢八景キャンパスにはいくつもの講義棟がありますが、キャンパスが緑豊かで、窓から木がのぞく教室がいくつもあります。
多くの新入生を迎える春、フォーサイトという比較的新しい講義棟の外は、明るい新緑で彩られます。教室の中には3面が窓という恵まれた環境のものもあり、朝の日差しとあいまって窓全体が緑がかっているように感じられる時があります。
活動的な夏休みを経て、それぞれに学生が落ち着いてくる秋口には、7号館近くにある巨木が存在感を増します。この木は記念樹ということですが、学院のシンボルであるオリーブの木と共に、ほとんどの学生が日々通る小道の脇に植えられています。3〜4階の教室からでも間近に見え、多くの学生が出入りする7号館に趣をもたらしています。
(経済学科 名武なつ紀)