経済学部教員コラム vol.69
ゼミナールの活動状況
関東学院大学経済学部では、ゼミナールの活動が教育上大事な役割を担っています。
1年生の春学期に基礎ゼミナールを、秋学期にプレゼミナールを全員履修します。2年生から専門ゼミナールが始まり、卒業まで同じクラスで、卒論の執筆などさまざまな活動をします。
ここでは、ゼミナールの最近の活動を紹介します。
1年生は、11月24日の3クラス合同のプレゼンテーション大会に向けて、プレゼンテーションの作成をしています。全体のテーマは「日本経済の諸問題」です。日本経済の諸問題の中から何を選ぶかを、クラス全体で話し合いつつ、プレゼンテーションの流れを検討しました。「日本の税制と社会保障制度の改革について」をテーマに選び、日本の税制の調査班と社会保障制度改革の調査班に分かれ、パワーポイントのスライド作成を目指しているところです。秋学期に初めて顔を合わせたクラスですので、全体で協力し合ってプレゼンテーションを作るのは難しい面があります。その難しさを乗り越え、クラスの皆で、活発に意見を出し合って、調査を進めることができています。
2年生から始まる専門ゼミナールでは、各教員が自分の専門を生かし、学生と一緒にいろいろな活動をしています。各教員それぞれ、専門や研究手法が異なりますので、ゼミナールの特徴は教員の数だけあるといってもよいと思います。
私の専門ゼミナールでは、「テレビや雑誌でいわれていることをそのまま信じるのではなく、自分で調べて、数字やデータで確かめよう」を重視しています。
今、2年生は、2つのテーマ「フリーターと正社員とは、何が、どんなに違うのか」と「大卒者の就職市場」について、各テーマ2つずつのグループ、全体で合計4チームに分かれ、データを収集し、資料調査分析をしています。学期末のグループ対抗のプレゼンテーション対決に向け、準備を進めています。あるグループは、いろいろな大学のホームページから各大学の就職状況について比較、分析しています。
3年生は、皆が同じ政府の統計調査データを使い、異なるテーマで分析することをやっています。官公庁のホームページからダウンロードできるデータを使ってどんな分析ができるのかを学
んでいるところです。3年生が使う調査は、日本の全国調査「社会生活基本調査」です。
3年生は、まじめな分析だけでなく、専門ゼミナール2年生、3年生、4年生が交流する秋の懇親会の企画もやっているところです。毎年行っている懇親会ですが、2016年は12月1日に行う予定で、2年生の歓迎と4年生の就職活動の経験報告を兼ねています。
4年生は、卒業論文の仕上げに集中しているところです。データや資料が、予想していたほど集まらず、分析の方向を変えるケースもでてきています。図表をわかりやすく提示するためにはどうしたらよいのかなど、中間発表しながら、執筆をしているところです。
以上、ゼミナールの最近の活動の様子です。