女性が勉強できる時代に乾杯！

2016年の6月にイギリスのBritish Academy（日本で言うと、日本学士院のようなところ）から招待されて、The Royal Societyというところでお話してきました。ケンブリッジ大学のHelena Sansonさんと
Wendy Ayres-Bennettさんが企画した「言語学の発展における女性の貢献」というシンポジウムで、わたしは、日本女性の言語学への貢献について発表しました。

これまで、いろんな分野で女性の貢献が掘り起こされてきましたが、言語学に関しては初めてです。しかも、ヨーロッパだけでなく、アジアも含めた点は画期的です。それでも、写真にあるように、会場中でアジア系の顔をしているのは、私一人でした。

どの地域でも、女性は大学に入学できない時代が長かったので、父親や夫に力があったり、男性のパトロンのいる女性だけが勉強できたことが分かりました。一方で、勉強することができた女性たちは、学んだ知識を力に、人生を切り開いていきました。

そんな発表を聞いた後で、関東学院大学の女子学生を見ると、生き生きと学んでいる姿に感銘を受けます。人生でも特別な大学時代。思う存分学んでくださいね。