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経済学部教員コラム vol.92

経済学部教員コラム vol.92

柏倉 知秀

経済学部で歴史を学ぶ―経済史をご存知ですか?

皆さんは「経済史」という学問分野をご存知ですか。経済史とは,「経済学の歴史」ではなく,「人類のさまざまな経済活動の歴史」のことです。例えば,農業,工業,商業,金融業などさまざまな産業の歴史,経済活動の場である農村や都市の歴史,経済活動の主体である企業家,労働者,農民,商人の歴史などが経済史の研究対象となります。日本,アメリカ合衆国,イギリスなどでは経済学部に経済史の授業が開設されており,世界中で多くの経済学部の学生が経済史を学んでいます。歴史というと文学部史学科や歴史学科などでしか勉強できないと思っている人も多いかもしれません。しかし,経済学部でも経済史という枠組みの中で歴史を学ぶことができます。例えば,関東学院大学経済学部では,経済史(内容は西洋経済史),日本経済史,ヨーロッパ経済史などの講義が開設されており,日本経済史やヨーロッパ経済史について学ぶゼミナールもあります。歴史が好きだけど,経済学にも興味があるという皆さん,経済学部で経済史を学んでみませんか。

写真:ハンザ都市リューベックのホルステン門。リューベックは中世の北ヨーロッパ商業で活躍したハンザ(ハンザ同盟)の中心的な都市であった。現在,その旧市街は世界遺産に登録されており,大勢の観光客が訪れている。